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ウッドショックの影響

ウッドショックの影響

ウッドショックはどのような影響をもたらすのか、皆様にご紹介したいと思います。

ウッドショックとは何かについては、下記リンクからご紹介しておりますのでご確認ください!
「ウッドショック」とは?

ウッドショック前の世界と日本の木材マーケット


北米材の需給が世界的に逼迫し、先物価格が上昇を続けるなか、追い打ちをかけたのが中国の経済回復などに伴う木材需要増です。

さらには世界的なコンテナ不足と、日本向けの北米材と欧州材が原材料(原木やラミナ)もろとも供給不足の状態に陥りました。

世界の木材消費量は2010年比で2018年が約1.2倍になるなど、もともと増加傾向にありました。

その中で新型コロナウイルスが猛威を振るいます。感染拡大の収束はまだ見通せないものの、ここにきて木材の需給バランスが大きく崩れる事態が起きています。

世界的な木材需要は増す一方ですが、十分に供給できない事情があります。コロナ禍で労働者が減って伐採が思うようにいかず、製材工場の稼働率は下がっています。

新型コロナウイルスの影響により、労働者が不足し、港が影響を受け、世界的にはコンテナと船舶が減少し、海上輸送が滞っています。

2021年3月に発生したスエズ運河での大型コンテナ船の座礁事故も、今回の混乱に拍車をかけました。

日本では人口減の影響などで2020年の新設住宅着工戸数は4年連続の減少となりました。

需要が鈍いとみた木材業界は、2020年は木材の輸入量を絞りました。

供給不足が最も深刻なのは、梁(はり)に用いる集成材と製材です。もともと輸入材の占める割合が高く、国産材の生産量が限られている部材です。

梁は、構造計算にも関係する部材なので、設計上も代替が容易ではありませんので、混乱に拍車をかけています。

海外で生じたウッドショックでなぜ日本の木材業界が影響を受けるのか?


2021年になって需要の回復を見込み輸入量を増やそうとするも、コロナ禍で国際市場は平静さを失っていました。「輸入小国」である日本への対応は冷たいものでした。

もともと日本は木材の品質にうるさく、寸法体系も複雑で輸出国にとっては面倒な取引先でした。少なくなったパイを奪い合う中で「日本は買い負けた」というのが事実です。

そして「第3次ウッドショック」が起こりました。

日本で使用する木材は、輸入材が6割を超えています。

品薄の中で少しでも量を確保するためには、値上げを受け入れるしかありません。

ウッドショックの影響は大きく、住宅・建築会社からは

「木材が調達できない」

「工期が遅れる」

「収益を圧迫する」

と悲鳴があがっています。

事業者の視線は当然、国産材に向かいます。

林野庁によると2019年の木材自給率は37.8%です。2011年から9年連続で上昇しており改善傾向にあります。

しかし、国産材はバイオマス発電やパルプでの需要も多いため、住宅建材として使う木材は依然として輸入に頼らざるを得ません。

日本は林業従事者の高齢化が進行しているなどの課題を抱えており、急な増産に対応できていません。コロナ禍を克服した中国や米国が景気浮揚策としてインフラ整備を打ち出せば、国際的な木材価格が一段とつり上がる可能性もあります。

デフレで木材価格を抑えてきた日本市場は、世界から見切りを付けられてしまうかもしれないリスクを抱えています。

ウッドショックが日本の住宅業界に与える影響


2020年の国内の新設住宅着工戸数は81.5万戸で、木造住宅は約6割を占めます。

木造住宅の主な工法には、在来工法(軸組構法)やツーバイフォー工法(枠組壁構法)、木質プレハブ工法などがあります。このうち8割近いシェアを持つ在来工法は、柱と梁を組んで家の骨組みをつくるものです。

スギやヒノキなど国産材だけで家を建てる住宅会社もありますが、特に梁は高い強度や多様な寸法が求められるため、ベイマツ製材やレッドウッド集成材などの輸入材を使う場合が多いのが実情です。

「柱は国産材に代替できても、梁は難しい」のが現実です。梁を輸入材から国産材に変更すると必要な強度を満たすために寸法が大きくなり、設計や見積もりに影響が出かねないからです。

木造住宅の建設費用のうち、木材の価格は一般的に1割程度といわれています。木材価格の上昇分を単純に転嫁できたとすると、建設費用は数十万円単位でアップする可能性があります。

住宅業界の担い手は幅広く、大工や職人、専門工事会社、建材・設備会社などにもショックが波及するかもしれません。

なかでも危機感を募らせているのは、ローコスト住宅が主力の住宅会社です。木材価格の上昇分を販売価格に織り込めば、ローコストといいづらいからです。

財務体力が弱い会社ほど厳しくなるのは間違いないと言えるでしょう。

ウッドショックが大規模木造に与える影響


ウッドショックは近年増えてきた中・大規模木造の普及にも水を差す格好になります。

中・大規模木造は、住宅よりも使用する木材量が多く工期も長いです。

木材販売会社やプレカット会社では、限りある木材の販売先を付き合いの長い住宅会社等を優先せざるを得ない状況となることが予想されます。

鉄筋コンクリート造や鉄骨造がメインで木造の実績が少ない建設会社は不安感が強くなります。

公共建築物等においては、県産材など地域材に限定した発注条件があり、森林組合などと調整済みで丸太を確保しているならまだしも、これから木材を調達するプロジェクトは楽観できません。今は数週間後でさえ読めないので、数カ月後や数年後の長期契約を結ぶのはとても困難な状況です。

こうした状況下で木材の価格が値上がりしています。今の状況を考慮すると、さらに価格が上昇する懸念があり、先が見えない状況がしばらく続きます。

さらに、材料調達の多くをヨーロッパに頼る国内のプレカット工場では、調達不足のために新規の受注を止めざるを得ない状況も近づきつつあります。

こうなってくると、今後の建築市場への影響は避けられません。「受注しても着工できない」という状況が多発する懸念があります。




いかがでしたでしょうか?

様々な世界情勢で家づくりも変化していきます。

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